子供2017年4月25日 更新命に係る恐れも!子供がボタン電池を誤飲してしまった時の対処法乳幼児期の子供は、何でも口に入れたがるので、誤飲事故が起こりやすい時期。タバコやおもちゃの誤飲はよく聞きますが、最近問題となっているのが、ボタン電池の誤飲事故です。命を落とす恐れのあるボタン電池誤飲の危険性と、誤飲してしまった時の対処法をご紹介します。83,010 views1 / 1 pages-いいね!つぶやくツイート-はてブ16お気に入り乳幼児期の子供は、何でも口に入れたがるので、誤飲事故が起こりやすい時期。タバコやおもちゃの誤飲はよく聞きますが、最近問題となっているのが、ボタン電池の誤飲事故です。消費者庁の発表によると、ボタン電池の誤飲事故は、平成22年4月から平成26年3月末までの間に90件以上寄せられており、その中で重症化したケースが11件あったとのこと。死亡したケースもあるにも関わらず、ボタン電池誤飲の危険性が認知されていないとして、注意を呼びかけています。今回は、命を落とす恐れのあるボタン電池誤飲の危険性と、誤飲してしまった時の対処法をご紹介します。 目次 ボタン電池を飲む込むとどうなるの? 1. 粘膜損傷が起こる 2. 死亡したケースも 3. 特にリチウム電池が危険 誤飲した時の対処法は? 1. すぐに医療機関に行く 2. 自然排出される場合もあるが、様子見は絶対ダメ! 3. 躊躇せず救急車を呼ぼう 誤飲を防ぐためには? 1. ボタン電池が使われている製品を把握する 2. 子供の手の届かないところで管理する 3. 電池がない時は誤飲を疑って ボタン電池を飲む込むとどうなるの?1. 粘膜損傷が起こるボタン電池は、体内で放電するため、電流によってタンパク質を溶かす強いアルカリ性の液体が生じ、数時間以内に組織が破壊されます。電池が食道に張り付いてしまうと、そこで放電し続けるため、接する箇所に穴が開いてしまうケースがあります。2. 死亡したケースもNHKの調べによると、平成17年に1歳3か月の男の子が、コイン型リチウム電池を誤って飲んでしまい、1日余り経って摘出はされましたが、およそ2週後に大動脈が傷つき亡くなるという事故が起きています。3. 特にリチウム電池が危険リチウム電池は放電能力が高く、電池の寿命がきれるまで一定の電圧を維持する特性があります。また、電池の外側にアルカリ性の液体が作られるため、30分から1時間という非常に短時間でも消化管の壁に潰瘍を作ってしまうことが報告されています。 スポンサードリンク ${ title } > 誤飲した時の対処法は?1. すぐに医療機関に行くボタン電池を飲み込んだ時には、一刻も早く医療機関を受診することが重要です。この時、小児外科のある施設であれば、このような事態に対応できる器械、施設が備わっているため、可能な限り小児外科施設に連絡します。2. 自然排出される場合もあるが、様子見は絶対ダメ!医師の判断によっては、12時間以上胃内に停滞するようなら、全身麻酔下に内視鏡で取るケースもあります。食道に滞留している場合は、すぐに取り除く必要があります。「自然排出されるだろう」と、素人考えで様子見をすることだけは絶対にいけません。3. 躊躇せず救急車を呼ぼう電池が食道に滞留すると、最悪の場合、死に至るおそれもあります。「この程度で大げさかな」と躊躇せず、すぐに救急車を呼びましょう。誤飲を防ぐためには?1. ボタン電池が使われている製品を把握するどの製品にボタン電池が使用されているかチェックし、電池蓋が外れやすくなっていないか確認します。主な製品として、「玩具、ミニゲーム機」、「キッチンタイマー、置時計」、「リモコン」、「LEDライト、ミニ懐中電灯」などが挙げられます。2. 子供の手の届かないところで管理する使い終わった電池は1か所にまとめ、子供の手の届かない場所で管理します。また、電池交換は、子どもの目に触れないところで行うことも大切です。3. 電池がない時は誤飲を疑って本来あるはずの場所に電池がない時は、子供の誤飲を疑いましょう。確証がなくても構いませんので、医療機関に行きましょう。レントゲンを撮れば、ボタン電池の有無や電池の停滞部位が確認できますので、誤飲の可能性がある場合には必ず受診しましょう。(編集・校正 / Linomy編集部)運営に報告
乳幼児期の子供は、何でも口に入れたがるので、誤飲事故が起こりやすい時期。タバコやおもちゃの誤飲はよく聞きますが、最近問題となっているのが、ボタン電池の誤飲事故です。
消費者庁の発表によると、ボタン電池の誤飲事故は、平成22年4月から平成26年3月末までの間に90件以上寄せられており、その中で重症化したケースが11件あったとのこと。死亡したケースもあるにも関わらず、ボタン電池誤飲の危険性が認知されていないとして、注意を呼びかけています。
今回は、命を落とす恐れのあるボタン電池誤飲の危険性と、誤飲してしまった時の対処法をご紹介します。
目次
ボタン電池を飲む込むとどうなるの?
1. 粘膜損傷が起こる
ボタン電池は、体内で放電するため、電流によってタンパク質を溶かす強いアルカリ性の液体が生じ、数時間以内に組織が破壊されます。電池が食道に張り付いてしまうと、そこで放電し続けるため、接する箇所に穴が開いてしまうケースがあります。
2. 死亡したケースも
NHKの調べによると、平成17年に1歳3か月の男の子が、コイン型リチウム電池を誤って飲んでしまい、1日余り経って摘出はされましたが、およそ2週後に大動脈が傷つき亡くなるという事故が起きています。
3. 特にリチウム電池が危険
リチウム電池は放電能力が高く、電池の寿命がきれるまで一定の電圧を維持する特性があります。また、電池の外側にアルカリ性の液体が作られるため、30分から1時間という非常に短時間でも消化管の壁に潰瘍を作ってしまうことが報告されています。
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誤飲した時の対処法は?
1. すぐに医療機関に行く
ボタン電池を飲み込んだ時には、一刻も早く医療機関を受診することが重要です。この時、小児外科のある施設であれば、このような事態に対応できる器械、施設が備わっているため、可能な限り小児外科施設に連絡します。
2. 自然排出される場合もあるが、様子見は絶対ダメ!
医師の判断によっては、12時間以上胃内に停滞するようなら、全身麻酔下に内視鏡で取るケースもあります。食道に滞留している場合は、すぐに取り除く必要があります。「自然排出されるだろう」と、素人考えで様子見をすることだけは絶対にいけません。
3. 躊躇せず救急車を呼ぼう
電池が食道に滞留すると、最悪の場合、死に至るおそれもあります。「この程度で大げさかな」と躊躇せず、すぐに救急車を呼びましょう。
誤飲を防ぐためには?
1. ボタン電池が使われている製品を把握する
どの製品にボタン電池が使用されているかチェックし、電池蓋が外れやすくなっていないか確認します。主な製品として、「玩具、ミニゲーム機」、「キッチンタイマー、置時計」、「リモコン」、「LEDライト、ミニ懐中電灯」などが挙げられます。
2. 子供の手の届かないところで管理する
使い終わった電池は1か所にまとめ、子供の手の届かない場所で管理します。また、電池交換は、子どもの目に触れないところで行うことも大切です。
3. 電池がない時は誤飲を疑って
本来あるはずの場所に電池がない時は、子供の誤飲を疑いましょう。確証がなくても構いませんので、医療機関に行きましょう。レントゲンを撮れば、ボタン電池の有無や電池の停滞部位が確認できますので、誤飲の可能性がある場合には必ず受診しましょう。
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